勉強会後は自由時間です。まー、のどかな場所です。観光施設は特にないので、海を眺めて散歩したり、お年寄りと話したり、そんな時間です。そんな時間がとても貴重に感じます。宿は民宿になります。飛島で民宿を行っている方はほとんどが漁師さんなので、美味しい海の幸をたらふくいただけます。
食後は漂着物でオブジェ作りのワークショップです。この漂着物は事前に集めておいたもので、飛島と庄内海岸の漂着物です。完成したオブジェはお土産になります。家に飾って、家族や友人等に漂着物問題の話をするきっかけになれば幸いです。
次の日は飛島探索です。ガイドさんの案内で、島の歴史を学んだり、美しい自然を見て歩きます。飛島は海はもちろんきれいですが、森も濃厚で美しいです。僕の大好きなタブノキが沢山生えています。タブノキの森はお互いを譲り合って成長していて、本当に美しい姿をしています。
このツアーは山形県主催の海岸漂着物対策事業で、山形で海岸漂着物問題に取り組んでいるNPO法人パートナーシップオフィスが企画し、合同会社とびしまの方々が島の案内とサポートを行っています。ツアーに同行する民俗学研究者、岸本誠司さんのガイドもツアー内容を濃いものにしています。
山形県の事業なので、この1泊2日のツアー参加費がフェリー代、民宿代、食費代、すべて込みで1人3,500円です。飛島は過疎の深刻な問題もあります。このツアーは飛島の素晴らしさと問題を体験し、これからの課題をみんなで考えるツアーです。本当に意味のあるツアーだと思います。今年から始まったこのツアーは学校、企業、団体、様々な方が参加し、合計500人以上の方がこのツアーで飛島に訪れたたそうです。今年はあと1回でこのツアーはおしまいになるそうです。来年の継続はまだ未定だそうですが、来年も継続されたらさらにパワーアップすることでしょう。
こういった活動ふくめ、僕はいま飛島がとても気になっています。飛島にはコンビニや信号などありません。本当に何もない島です。何もないというのがとても貴重だと感じる場所です。島で暮らす人々は関係が濃く助け合って生きています。平均年齢70歳。人口約230人。お年寄りの力強さと笑顔が印象的な島です。お年寄りと自然から若者は学んで行く。そんなあたりまえのことが残ってていいなー、と、島を訪れるたびに感じます。
とびしまクリーンツーリズム
http://www.pref.yamagata.jp/pickup/interview/pressrelease/2014/05/27173925/
0 件のコメント:
コメントを投稿